燻椀(いぶりわんこ)はお椀の名産地秋田県「川連(かわつら)」の漆器です。漆器は軽く丈夫で、断熱性・保温性に加え、菌の繁殖を抑える効果を持つ実用的な器として、古来から親しまれております。川連漆器は国産の木地を挽き、煙で燻す昔ながらの乾燥方法で製造します。また「花塗り」と呼ばれる漆の流れ方を予測しながら、潤沢な上塗りの漆を塗ったままで仕上げる技法を使って完成させます。
燻椀(いぶりわんこ)の上品な光沢と凹凸のない、なめらかな表面は、触り心地、口当たりもよく、幸福な気持ちを感じさせ、日々の暮らしを豊かにしてくれます。毎日使う器だからこそ、お料理を引き立て、長く愛用できる逸品を選びたいものです。自分へのご褒美や、結婚祝い・新築祝いなどのギフトにもおすすめです。
下地から塗り・沈金や蒔絵まで産地ですべて完結する、地域力によるものづくりが今も息づく「川連(かわつら)」。その歴史は800年と古く、江戸時代には椀や膳・重箱など日用雑器の漆器づくりで販路を広げ、贅を尽くした沈金や蒔絵など装飾も加わり、近代では漆器産地として地域経済を支えてきました。
国産の木地を挽ぎ煙で燻す昔ながらの乾燥方法でお椀をつくり続ける川連漆器。煙を浴びながら木地が低温でゆっくり乾燥することで、木材の割れの原因となる狂いや歪みが軽減します。また、煙の成分と木材の蛋白質が結合することで木質を強くし、防腐や防虫などの効果も。
漆の流れ方を予測しながら、潤沢な上塗りの漆を塗ったままで仕上げる「花塗り」が川連漆器の魅力。研いだり磨いたりせずに、自然のままの線と光沢を尊重する塗り立ての技法によって、豊かな曲線と漆の持つやさしくふっくらとした質感が生まれます。
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